Memorial GALLERY


 2012.08.02

1995.08.02 札幌駅 OLYMPUS OM-1 ZUIKO75-150oF4 RDU(+1)

今年の夏は北海道が賑やからしい。早速7月から「ニセコ」に「大雪」「エルム」それに「まりも」とイベント客レが大活躍。私は職務多忙のため参戦できな かったが、当サイトをご覧になっているバリ鉄諸兄の中には緑の原野でXを叫んだ方もいたのではないだろうか。

私が初めて渡道した頃には、客車急行は「はまなす」以外にすでになく、他の夜行列車は全て気動車に置きかえられていた。「大雪」は「オホーツク9・10号」、 「まりも」は「おおぞら13・14号」と名前を改め、特急に格上げされてキハ183で運転。かろうじて「利尻」だけが、キハ400になったとはいえ昔の愛称とマーク のままで残っていた。今なら垂涎もののキハ400系列だが、当時はグレーの車体が敬遠されてか、あまり人気がなかったように覚えている。だが、多客期になる と話が変わる。増結で先頭に立つは急行色のキハ56。クリームと赤の伝統カラーに、利尻岳をあしらった大型マークは実によく映えた。今夜の宿はどれにしよう か…札幌駅で電光掲示板を眺めて悩みながら、夜毎に22時ちょうど発の最果て行き夜行急行をバルブしたものだった。

この夜は、明日の「C62ニセコ」に備えて函館行の「ミッドナイト」に乗る。増結の自由席に寝場所を確保するため、早々とホームに陣取り暇つぶし。携帯もな かった十数年前のこと、持参の文庫本やKIOSKで買った道新を読みながら時間が過ぎるのを待った。そうこうするうち22時前。隣のホームに盛大なエンジン音を響 かせて稚内行「利尻」が入ってきた。今日もパノラミックウィンドウのキハ56が先頭を飾る。ショボイ三脚を懸命に伸ばして75-150oのズームに色補正フィルター を掛けセット完了。レリーズを持っていなかった私は、セルフタイマーでスローシャッターを切った。



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