Memorial GALLERY


 2012.06.20

1998.06.20 蓬莱−和邇 OLYMPUS OM-1 ZUIKO100oF2.8 RDPU(+1)

京都に移って最初の6月、梅雨の合間で珍しく青空が広がったので、前から行ってみたかった湖西線に足を伸ばした。当時は車はおろか原付の免許すら持っておらず、 移動手段は電車しかない。それでも、マミヤ645 1000SとOMセットのみという軽装備だったこともあり、いわゆる徒歩鉄でてくてくと琵琶湖沿いの区間を散策した。 まだまだ定番アングルさえ知らなかった頃、さささ先輩の作例を頼りに、メジャーな志賀−蓬莱でも小野−和邇でもなく蓬莱−和邇を重点的に回った。

だが、かえってこれが功を奏したようだった。夏至の頃とはいえ、17時半を回ると西に聳える比良山系に遮られて線路が見る見る影に飲みこまれてゆく。宅地開発中 の高台から見渡すと、蓬莱や志賀はとっくのとうに影の中。間もなく上り「白鳥」がやって来るのに、日が当っているのはこの場所だけになった。 アングルは素晴ら しいとは言えない、2両目に道路の電柱が刺さってるし、前から2本目のポールは湖西名物の高層ポール。しかし、湖西線で陽の当たった「白鳥」が撮れた!これは これで貴重なカットになった。

この日から2年9カ月の後、日本海縦貫の昼の女王 「白鳥」 は多くのファンに惜しまれながら伝説の世界に翔び立った。順光ポイントに恵まれた富山・新潟界隈で撮影 することのできなかった私にとって、この1枚は青森・大阪両駅のバルブとともに数少ない名列車の記録となっている。



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