Memorial GALLERY


 2012.06.08

2003.06.08 新堂−佐那具 MamiyaM645SUPER SEKOR A150oF2.8 RVP(+1)

非電化区間が身近に点在していた近畿圏でも、デーデーのマヤ検というのは意外に難度の高いお題だった。事業用車の牽引はDE10が担当することが多く、 DD51が登板するのは山陰本線と関西本線くらい。 しかも山陰は「だいせん」併結で夜間に鳥取まで下ってしまう。 結局、まともな時間にまともな場所 で撮ろうと思うと、実質的に亀山−木津間に限られるのだった。そんなわけで、ハイライトの加太越えには学生時代を通じて幾度かチャレンジしたものの、 どうにも相性がよろしくない。毎度のように曇天予報にやられ、唯一バリ晴れに恵まれたときもまさかのゲリラ雲金環日食で逆転負けを喫した。

チャンスが巡って来たのは関東で就職してから。入梅直前の6月初旬、日曜にマヤ検ありとの報が入る。この時期なら、上手くやれば紀勢の貨物とも掛け 持ちができそうだ。早速コサカミ氏と協議の上、出撃を決定。土曜最終の新幹線で関西入りし、米原で合流することになった。真っ暗闇の加太に場所取り を施し、23号線を南下。翌朝はイセカシSカーブで貨物を極める…はずだった。しかし、湿度が上がるとヤツが出る。お約束の朝霧に遮られ、X写真は脳内 妄想に終わる。取って返して関西線へ。が、ここも靄でスッキリ抜けず、加太は置きゲバを回収しただけでスルーせざるを得なかった。

峠を抜けて滋賀県内に入ると光線が強くなってきた。 メジャーなアングルはないけれど、どこかで1枚くらいXを持ち帰れないか…線路と並走しながら血 眼になってロケハンする。と、右手に収穫直前の黄金色の麦畑が広がった。よしココだ!時間もないので即断即決で機材をセット。間もなく、風そよぐ麦秋 の景色に独特の3連台車の音が響いてきた。



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