Memorial GALLERY
2012.04.17
2000.04.17 近江長岡−醒ヶ井 MamiyaM645 1000S SEKOR A150oF2.8 RVP(+1)
10年ほど前まで、4月中旬に決まって東海道本線を下る神領の165系の団臨があった。 当時でもすでに湘南色の急行型は稀少で、「ムーンライトながら」 登場前の大垣夜行間合い運用を思わせるその姿に、幾度か大学を自主休講して関ヶ原近辺にふらりと出掛けたものだった。今日は安定した晴天予報。湖 北の名峰伊吹山もバッチリ見えるはずである。5時予報をチェックして、京都を始発で出発した。
狙いのポイントは近江長岡の築堤。米原−大垣間に伊吹を絡めた撮影地は数あれど、柏原寄りの定番がタイガーロープに葬り去られて以降、メインのアン グルはここに限られるようになった。だが、定期運用を失い少数派と言われるようになったとはいえ、まだまだ雑誌に煽られる前だった165系ネタ、しかも 平日とあって同業者は皆無。ポールのかわし方やバックの道路電柱の処理を考えつつ、好きなように立ち位置を決めることができた。
レンズは、先月中古で買ったばかりのマミヤの150oF2.8。これまでのF3.5より半段明るく、画質の評判も良い。これで今まで悩まされてきた周辺光量落 ちから解放されるのか? 冠雪は消えたが築堤は枯れ草色という微妙な春模様の中、懐かしの湘南色が聞きなれたモーター音を響かせてやって来る。一発勝負 で切り取った1カットは手応え十分。数日後、フィルムにはカリカリにシャープな急行型の雄姿が描き出されていた。
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