Memorial GALLERY


 2011.12.15

2002.12.15 渋川−敷島 OLYMPUS OM-1 ZUIKO85oF2 RVP(+1)

上越の名特急「とき」は、新幹線開通に伴う廃止以降も幾度かリバイバル運転されている。1回目は1997年11月、幕張の183系を使用して上りのみが 運転された。当時浪人生だった私は堂々と出掛けることなどできるわけもなく、予備校を早めに抜け出して大宮駅に立ち寄った。しかし!反対側のホ ームで待つも、まさかの貨物列車と同時入線同時発車(汗)。コキの隙間から特急色をチラ見しただけで終わったのであった…。2回目は2001年10月13 ・14日。 同じく幕張の車両でJNRマークまで再現した渾身の復活特急だったが、この年の鉄道の日は石巻〜気仙沼でDD51+1号編成の御召とい う最強のイベントがあって、それどころではなかった。

3回目となった2002年の運転は、田町の183系で行われた。この日は、早朝八高線で12系の臨客を撮ってから北上して大正橋へ。 181系の頃から「とき」 といえばこのアンダートラスの写真をよく目にしていたこともあり、迷わずここでゲバを張る。当然立ち位置は三角屋ではなく地べたからの上げである。 機材はいつもの67とF4sのコンビに、ベルビア (+1)を詰めたOMもセット。先日中古で購入したばかりのZUIKO85oF2のキレ味を試してみたかった のである。

今日は広く高気圧に覆われて、国境の山並みも稜線がスッキリ抜けるドバリ晴れ。上州名物空っ風も身を潜め、穏やかな青空の下知り合いの鉄ちゃん諸 氏と列車を待つ。 さぁ、いつでも来やがれ「思い出のとき」!ところが、我々の期待は思い切り裏切られた。奥の築堤のカーブから現れた183系は、何 と特急シンボルがないのっぺらぼう。JNRマークなどあるわけもなく、側面にはデカデカとJRマーク。さらに写真では目立たないが、右側のタイフ ォンが半開き…。3度目の「とき」は、実に気合いの入っていないイベントだったのであった。



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