Memorial GALLERY


   2011.11.24

2002.11.24 早戸−会津宮下
 PENTAX67 smcPENTAX200oF4 RVP(+1)

10年ほど前まで、普段撮るものがないローカル線にも年に2度だけ脚光を浴びる機会があった。半年おきにやって来るマヤ検巡業の日である。 地味なローカル線でも注目されるのだから、いわんや有名絶景路線をや。 特にこの年は、土曜飯山〜日曜只見のゴールデンリレー!残念なが ら土曜出勤だった当時は、飯山のチビロクは涙を飲んで見送らざるを得なかったが、只見は晴れ予報を確認して即出撃。実家の車で会津の地 を目指した。

一夜明けると、現地は晩秋というより初冬の装い。遠景の峰々は既に雪を戴き、線路沿いの木々も紅葉は見頃を過ぎて茶色くなりかけていた。 水沼の鉄橋で朝のキハでも1発やろうと考えたが、低い雲が垂れ込めてとてもシャッターを押す気分にはなれない。 あ〜予報は外れたかぁ… ガックリしながらも、とりあえず本命の田子倉に車を走らせた。 と、あら不思議!只見の町から九十九折りの急勾配を登るにつれて、みるみ る雲が切れて行く。ダム湖の畔から下界を見やれば、見事なまでの雲海が広がっていた。なるほどーそういうことだったのね!

天界の田子倉はもちろんバリ晴れ。線路際はもう冬枯れ模様だが、バックの浅草岳は美しく雪化粧していた。DEに牽かれた小さなブルート レインの登場に期待が高まる。しかし!通過の15分くらい前から怪しい鱗雲が湧き始めた。あれよあれよという間に浅草岳の白い斜面はマン ダ〜ラ。あぁ…まさかの撃沈である。 しゃあない、次だ、次! 峠を下って2発目は早戸の俯瞰へ。昼を過ぎてすっかり霧雲も消え、只見川の すぐ脇を走る線路には午後の柔らかい日差しが差し込んでいた。そそくさとペンタ200でセッティング。間もなく、ピッタリ2両分のステージ に今日の主役が躍り出た。



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