Memorial GALLERY


 2011.11.09

1999.11.09 松下−鳥羽 MamiyaM645 1000s SEKOR210oF4N RVP(+1)

関西に移住してから一度は行きたいと思っていたのが、ここ池の浦の俯瞰だった。伊勢湾の入江を跨ぐように、か細い鉄路が真っ直ぐに進む。 だが、参宮線は普段はステンレスキハの快速「みえ」か白いレールバスもどきのローカル列車が幅を利かせ、たまの団臨もたいてい途中の伊勢 市止まり。 この場所、アングルは一級なれど被写体に恵まれているとは言い難かった。が、●ヤ情を粘り強くチェックしていると、たまにオ イシイこともある。 この日はユーロライナーが終点の鳥羽まで入線。しかも午後。ばっちりド順光の時間帯である。前日夕方予報でお日様マ ークを確認すれば、自動的に翌日の学校は自主休講。夜明けとともに愛車スーパーカブで出発し、晩秋の寒風を切りながら鈴鹿峠を目指した。

行き掛けの駄賃に多気−相可で紀勢のキハ58を撮ってから現地に向かう。が、その途中でアクシデントが発生した。 信号待ちの我が愛車に前 方不注意の軽トラが背後からタックルかましてきたのである!幸い身体と機材に被害はなかったが、バイクは転倒しナンバープレートが折れ曲 がってしまった。どこ見とんじゃボケ!こっちは完全に停車していたので悪くない。本来なら警察を呼んで過失割合10:0でドライバーから保 険金でも頂戴したいところだが、今回ばかりは時間がない。列車通過まであと1時間弱なのである。悔しいけれど激Xはプライスレス。軽トラ のオヤジに路肩で説教をくれてやっただけでことを済ませ、アングルへと急いだ。

幸い平日ということもあって先客は少なく、撮影地には2番乗り。高気圧直撃の秋晴れのお陰で、天気は全く心配御無用である。間もなく、海 の中道にブルーグレーの編成が現れた。激X!あまりの完璧な手応えに、帰りは当たられたことなどすっかり忘れ、ひん曲ったナンバープレー トを引っ提げてトロトロと暮れなずむ鈴鹿の峠を越えたのだった。



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