Memorial GALLERY


   2011.08.08

2006.08.08 小坂−茂内
 PENTAX67 smcPENTAX300oF4ED RVP(+1)

5年前の今頃は、北東北の非電化ローカルが熱かった。盛岡支社から発表されるの国鉄色気動車の運用に一喜一憂し東は宮古から西は大館まで岩手の大山塊をブチ抜 くように右往左往。さらに、大館には小坂精練の貨物列車も残っていた。この年のG.W.に訪れてすっかりその雰囲気にはまったものの、土休ウヤというハードルの 高さに全然撮影が進んでいなかった深紅のDD3重連。これも夏休みの課題になっていた。

早朝山田線の上米内で原色58を見送った後、ふと情報を探ると、小坂は今日も走っているという。天気は上々、早速移動である。東北道で小坂ICまでワープすれば 現地までは1時間余り。沿線を一通り見て回っても、午後の54レまで十分に余裕がある。さて、どこで撮ろう?春に目を付けた峠のサミットはジャングル状態になっ ていた。 身長以上の草木が茂り、どこに線路があるのかすらわからない。仕方ない、定番ではあるがここからスタートするか!

峠に向かうトンネル付近に機材をセット。杉木立の深い緑が美しい。14時を回った頃、遠方からエンジンの唸りが聞こえてきた。常紋峠のそれを思わせるディーゼル ・サウンドは、徐々にその響きを大きくし、やがて長い直線の奥に3重連が現れる。紫煙を燻らせながら、列車はゆっくりゆっくりと急勾配に挑む。誰が何と言おう と、無条件にカッコイイ! 私は大いに満足して追っ掛けに向かった。だが、一月後、この満足感は書店で打ちのめされることになる。RM誌に掲載された同ポイント の写真、何と先頭には片上鉄道から移ってきた原色DD13がいるではないか!日付をみると2006年8月7日。私が撮った僅か1日前のことだったのであった…(泣)。



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