Memorial GALLERY


 2011.01.20

1996.01.20 七久保−伊那本郷 OLYMPUS OM-1 ZUIKO100oF2.8 RDPU(+1)

1月20日は勤務校の入学試験の日。現在母校に勤める私にとっては、自分が運命の試験を受けた日でもある。20年前の本校は校舎も机も椅子もボロボロで、教室で は監督から下敷きが配られた。何と親切な学校なんだ!と感動に浸ったのも束の間、1時限目が終わる頃には、机の表面があまりにデコボコで下敷きがないと解答用 紙が穴だらけになってしまうだけなのだという事実に気が付くのであった。

幸運にも合格し、せっかく絶頂だったモテ期を棒に振って男子校生活に身を投じると、この日は冬休みに使いきれなかった18きっぷを消化する格好の休日となった。 この年は写真部の友人がどっかに撮影に行こうと誘ってきたので、彼を連れて廃止間際の飯田線の貨物を撮りに出掛けた。東京から大垣夜行375Mで未明の豊橋に入 り、そこから延々飯田線で各駅停車の旅。当時乗り鉄も好きだった私でさえ痺れを切らす程119系に乗り通し、ようやく名所七久保に到着した。

天気は雲が多めながらも晴れ。中古で購入したばかりの単玉100oF2.8を付けて愛機OM−1をセットする。さぁ、今日のカマは何号機かな?更新機とブタ鼻だけ はご遠慮願いたい。踏切が鳴って現れたのは原色原玉の16号機! マトモな機材にマトモなフィルムにマトモなアングルで、どうにかアルプスのD級電機を滑り込みで 仕留めることができた。X! ただ翌日、友人から「お前の撮影って電車乗ってる時間がほとんどじゃねぇかよ!」と鋭く突っ込まれたのは言うまでもない。



Memorial GALLERYへ