Memorial GALLERY


 2010.11.21

1999.11.21 下津野−御陵 MamiyaM645 1000s SEKOR150oF3.5N RVP(+1)

5月の「新緑只見号」に続く、今季2度目の表紙との連動企画。 今回は有田鉄道のキハ58がお題である。 今はなき紀州の小さなローカル鉄道に両運転台のキ ハ58 がいることは話では聞いていた。雑誌に載った小さな写真を眺めているうちに、一見深名線のキハ53-500にも見える姿に懐かしさを覚えるようになったが、 すでにレールバスに主役の座を譲った古豪はほとんど動く気配を見せず、撮影の機会はなかなか巡って来なかった。そんな重鎮?が11月下旬、ハイモ導入5周年 記念のイベントで久々に雄姿を見せるという。未明の星空に期待を抱き、朝一の列車で和歌山を目指した。

有田鉄道は営業キロ僅か5.6q。ひたすらみかん畑の中をゴトゴトと走る。線路際にほとんど引きはなく、沿線唯一の撮影地といえるのが、この下津野の鉄橋だ った。一発目の藤並行きはみかん畑の片隅から真横で撮る。マミヤと並べて当時まだ標準1本しかレンズがなかったF4sを実戦初投入。モードラなる文明の利 器の威力に舌を巻いた。返しは同じ鉄橋を斜めから。こちらは中望遠のアングルで、マミヤ&OM−1の2丁切り。おにぎり山とヤシの木という長閑な風景を背 に、色褪せた急行色がゆっくりと現れた。

走りを押さえた後は金屋口駅の撮影会へ。しかし光線が悪くてまともには撮れず、記念切符を購入しただけで撤収。午後からは紀勢本線で165系を撮った。その 後、このキハ58が動いたという情報はないまま、有田鉄道自体も3年後の2002年12月31日をもって廃止。南国紀州の幻のキハ58は、本当に永遠の幻になってしまった。



Memorial GALLERYへ