Memorial GALLERY


 2009.11.21

2004.11.21 裾野−富士岡 PENTAX67 smcPENTAX400oF4ED RVP(+1)

2004年の秋、開通70周年を迎えた御殿場線では、当時東海の2大スターであったイゴナナとゲニニが重連で14系(座)を引く記念列車が運転された。ゲニニはともかく イゴナナをロクに撮っていなかった私は、看板掲出のリスクも顧みずに愛車AZ−ワゴンのゴン太くんで早朝の東名を下った。しかし、初日は来る曇る、直前鉄乱入 と散々(泣)。予想はしていたが看板も付いてるし、どうにも納得できぬ結果に終わってしまった。このまま引き下がるのも悔しいので、自宅から約100q圏内というの に現地でカーマルヨ。翌日の晴れ予報に期待して眠りに就いた。

2日目は、初日とカマの順番が変わって行きがイゴナナ先頭。だが、往路はなかなかいい場所が無くて悩む。富士山は山頂が見えず、昨日に続いて定番の富士バック は捨て。他も家並みが煩かったり光線状態が悪かったりで万事休す。悩み抜いた結果、裾野付近の踏切で撮ったが、限りなく逆光に近くて惨敗に終わった。こうなっ たら、ゲニニ頭とはいえ返しに賭けるしかない!昨夜のうちに置きゲバしていた裾野−富士岡のストレートで早めにセッティングすることにした。

昼過ぎからすでに現地は大パニック。前列の鉄があまりに接近していてダッコちゃんも使えない。2丁切りは諦め、バケヨン1本で漢の勝負である。ローアンからハイ アンまで計4列の雛段が形成され、まるで記者会見場のようになったところに踏切の音。これだ!シブく光る1灯のライトがカーブを切ってファインダーに現れる。晩 秋の斜光を浴びて2台のゴハチは颯爽とアングルを駆け抜けて行った。あれから5年、現在JR線上で生きているゴハチはイゴマル僅か1両のみ。国鉄きっての名機も、 もはや風前の灯となっている。



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