Memorial GALLERY


 2009.03.29

1998.03.29 御嶽−東川井(信) OLYMPUS OM-1 ZUIKO100oF2.8 RVP(+1)

いよいよ桜の蕾も膨らんで、春たけなわまであと少し。だが、期待に胸が高鳴る一方で、花粉症に最も悩まされるのもこの季節である。か く言う私も長く花粉に苦しめられてきた一人だった。このときも「青梅の貨物が廃止間近!」と例によってR●誌に煽られ、受験終了後に 早速18きっぷで出掛けたのだが、ご存知の通り青梅沿線の山々は見事なまでの杉の植林地。しかも、撮影地ガイドに載っていたメインの俯 瞰ポイントはそんな植林地の伐採斜面であった(汗)。

それでも背に腹は変えられぬ。覚悟を決めて花粉舞い散る斜面にアタック!右に多摩川、左に線路が見下ろせる場所まで高度を稼ぎ、下り の貨物を撮影する。確かに“X”ではあったが、午後の斜光線に浮かび上がった杉の美林は美しくも恐ろしかった。帰宅してから、脳ミソ が溶け出したのではないかというほどの鼻水地獄に陥ったのは言うまでもない。

思い返すと、症状が出始めたのは確か小学生の頃。当時は花粉症なるものが世間ではほとんど認知されておらず、春になると決まって鼻水 ダラダラのガキは相当奇異に見えたらしい。少年野球のコーチには「花粉症ってのは治ったのか?」と詰問されるし、クラスで頂戴したあ だ名は“ハクション大魔王”。みんなわかってねーなーと思いながら幾度の春を過ごして大人になった。ところが、こうして私を苦しめて きた症状は、なぜか数年前にピタリと止んだ。もう今は鼻炎カプセルでも1粒飲んでおけば、どんなバリ晴れ風ビューでもどんと来い!で ある。世間の皆さまは今頃になってマスクが手放せなくなっているようだが、いやはや、流行を10年先取りしてきた?私には、もはや花粉 症は過去の病のようである。ア〜ハッハ、ハッハハ〜!でも、あんまり高笑いしてるとしっぺ返しを食らうかな?



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