Memorial GALLERY


     2009.03.10

2000.03.10 新大阪駅
 NikonF4s AFNikkor80-200oF2.8 KR

今年もダイヤ改正の時期がやって来た。「富士・はやぶさ」の廃止によって東海道筋からブルートレインが消滅するまであと4日。東京駅 は連日のように黒山の人だかりとなっているらしい。思えば、昨年の今頃は「なは・あかつき」廃止で関西発着の九州ブルトレが無くなる と騒いでいたんだっけ。振り返ると、“栄光の寝台特急”は恐ろしいほどの勢いで次々と伝説の世界へと旅立っていったものである。

さて、今を遡ること9年。ブルトレ大整理が本格化したのはこの頃からであるように思う。東京発の「さくら・はやぶさ」の後を追うよう に、2000年春、関西圏では「彗星」と「あかつき」が併結列車となり、ブルトレは実質1本減便。初のロクロク牽引&長編成化が実現した とはいえ、何となく暗雲立ち込める今後を予感させる改正となった。かくいう私は、3月に入ってからというもの、学生の特権を活かして 晴れる度にスーパーカブで山崎朝練。山崎−長岡京の工場裏から天王山バックで撮れる直線に幾度も通い倒したのであった。

そして最終日。「彗星」のラストランはロクロク牽引との噂を聞いて新大阪バルブにやって来た。激パニックの茨木駅と異なり、こちらは 至って静かな雰囲気である。間もなく僅か4両の客車を引いて最後の単独「彗星」が入線。今と違ってストロボ撮影に対して駅員が注意を することもなかったためバルブ中に ピカチュウ!とやられるのには手を焼いたが、段階露光で予備コマまで押さえ、ゆっくりと闇の中へと 走り去るブルートレインを見送ることができた。



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