Memorial GALLERY
2009.01.10
1999.01.10 越生−明覚 OLYMPUS OM-1 ZUIKO100oF2.8 KR
かつては、関東の冬の風物詩といえば成田臨・高尾臨と相場が決まっていた。沿線は枯れ草色だが、安定した冬晴れの青空の下、前者には ロクイチやパックといったスター級電機が、後者には御召機パシニをはじめとする高崎のDD51が登板して、新年早々熱い撮り鉄たちを沸 かせたものだった。私もご他聞に漏れずブームに乗った。手元に残る現存最古のポジは、95年の冬休みに成田線小林−木下の築堤で撮影し た14系の成田臨である。
そんなわけで千葉県民の私にとって成田臨は割合い縁があったのだが、一方の高尾臨は出撃が難しかった。関東北西部を縦断する八高線の、 しかも高麗川以遠で早朝の列車を捉えるには普通に朝出発していては間に合わないのである。さすがに寒さも厳しい1月に寝袋もない素マ ルヨでは命が幾つあっても足りない。結局高校時代には魅惑のDD+12系を一度も拝むことができなかった。が、皮肉なもので、大学に進 学して京都に移住すると、これが撮れるようになった。関西から「ムーンライトながら」で上って来ると、横浜線〜八高線と乗り継いで、 オゴ−ミョウだろうと用土の直線だろうと列車に先行して着けるようになったのである。
1月といえば大学は試験の真っ只中。でも、DD客レを前にしては、そんなもん知ったこっちゃねぇ!18きっぷを片手に週末毎に「ながら」 で上京し、高尾臨を1発押さえてから実家でちょこっと勉強して、再び「ながら」で下って学校へ直行…。10年前の冬、あの頃の自分は、 元気だったなぁ(笑)。
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