Memorial GALLERY
2008.12.09
2000.12.09 早川−根府川
MamiyaM645SUPER SEKOR A150oF2.8 RVP(+1)
世が“ミレニアム”なるものに沸いたのも、もう8年も前のことになる。この年は年始からY2K問題とやらで各所のシステムに不具合が 出るかも…と騒がれ(確か大晦日発車の大垣救済臨は品川発車が0時過ぎに繰り下げられていた)、夏にはシドニーで高橋尚子が金メダルを 取って日本中が大興奮。秋以降は何かある毎に「世紀末、世紀末」と銘打たれた企画が立ち上げられて、何とも騒々しい1年であった。
そんな風潮は鉄ちゃん界も例外ではなく、12月初旬、ロクイチ+14系で「さよなら20世紀踊り子号」が運転されることになった。かつての 東海道の花形がHMまで着けて完全復活とあらば、京都から関東までの距離などものの数ではない。大阪の知り合いに便乗させていただき、 深夜の東名を駆け上った。さて、お目当ての場所は新子安先端などのマークが大きく写る所がいいか、それとも石橋や米神といった風景的 に東海道らしい所がいいか…。結局、メンバーの総意で我々は朝から石橋の俯瞰に陣取った。
名所だけにパニックを警戒したが、列車の通過が午後ということもあり現場はガラガラ。少しでもマークが見えやすいように、正面がちの タテアングルを確保した。通過時刻が迫ると人も増え、周囲が慌しくなってくる。そう、これがいわゆる団臨の雰囲気というヤツだ。そし て…定時にヤツはやって来た。トンネルの出口に1灯のライトが光ると、艶やかなぶどう色のボディを初冬の低い日差しに輝かせ、我らが ロイヤルエンジンは桧舞台に躍り出た。カッコイイ!往年の栄光は、世紀末を迎えた今日も、いささかも色褪せていなかった。
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