Memorial GALLERY
2008.09.25
2004.09.25 鳴子温泉−中山平温泉 PENTAX67 smcPENTAX400oF4ED RVP(+1)
4年前の9月は毎週末のように陸羽東線に通った。第1週はD51+雑客の試運転。予想外のバリ晴れの下、サミットの堺田駅付近のオーバ ークロスで爆煙を期待した。しかし、猛烈なドラフト音と共に現れたD51の煙突からは無色透明の湯気がちょろり。ペンタのタテ構図は画 面上半分がドスカで無惨に敗れ去った。返しの鳴子こけし館俯瞰は、以前からハイライトになると眼をつけていた好ポイント。多くのギャラ リーが集結したが、午後から天気は下り坂。煙は申し分なかったものの露出がボロボロで撃沈した。その後の平日の試運転も、夕方まで天気 が安定していたのは1日だけだったとか。さらに翌週の本運転も午後はことごとくアウト!せっかくの雄大なS字俯瞰ももう来ることはな いのか…そう半ば諦めかけていた。
ところが、●ヤ情10月号を見ると、9月最終週に盛岡の原色58を使用した「もがみ」の運転があるではないか!しかも返しは鳴子温泉15時 半過ぎ。後追いならこけし館のリベンジができる!空模様は怪しかったが、迷わず陸東に向けてハンドルを握った。当日朝は泣きたくなる ほどの雨模様。行きはテキトーに沿線を流し、陸西の清川−高屋の鉄橋でお茶を濁した。こりゃあダメだ。独り沈んだ気持ちでコン ビニにて昼飯。あぁオトコ26歳(当時)、オレはいったい何をしている??
が、昼過ぎには雨も止み、西の空に雲の切れ間が見えてきた。すると俄然心がヒートアップ!何とか夕方までには回復してくれ!!一縷の望 みをかけて鳴子温泉に向かう。こけし館のいつもの場所は、SLのときとは打って変わって人っ子一人いなかった。三脚だけ立てて一息つ くと、雲間から眩い西日が差し込み始めた。これはいけるかも!? 期待を持って導入したばかりの伝家の宝刀、バケヨンの鞘を抜く。露出は 強気のゴヒャク・ゴロク。さぁどうだ?念ずれば通ず。列車通過の10分前には太陽の周りはすっかり青空となり、文句なしのバリ光線。タイ フォン一声、今日の主役は軽やかに峠を下って行った。
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