Memorial GALLERY


 1998.06.27

1998.06.27 出雲市駅 OLYMPUS OM-1 ZUIKO50oF1.4 KR

最近鉄ちゃん同士の会話でよく出る話題。「昔は列車が撮れれば何でも良かったのに、俺たちいつからこんなに天気や季節にウルサくなっ ちまったんだろう…」。いやはやまったくその通り。お陰でこの時期はいくら出撃しても、日頃のストレス解消どころか余計に鬱憤が溜ま っていくばかりである。でも、思えば10年位前までは、梅雨時だろうと何だろうと無謀なアタックを繰り返していたっけ…。

1998年の今頃は、目前に迫った「出雲1・4号」のサンライズ置換えに向け、仲間数名と夜行バスで山陰西部に出掛けていた。初日は同行の U氏がレンタを借り出し、下府−久代で「出雲」を撮影。日中はキハ181の特急や58・28の「石見ライナー」、運転開始直後の岡見貨物など を撮った。天気は…曇り時々雨。まだ若かった当時は、それでもプロビア(+1)で頑張ってシャッターを押していた。だが、夕方から雨脚が 強くなってくると、さすがにU氏はギブ・アップ。氏は予定を早めてその夜の「だいせん」で帰路に就いた。残された我々は、大田市駅の ホーム待合でマルヨを繰り返しながら、もう数日滞在。朝は小田〜田儀〜波根で「出雲」を狙い、日中はキハを求めて出雲市−益田間をウ ロウロする日が続いた。天気は見事にオールどん曇り。今振り返ると、よく発狂しなかったものだと思う。

ロクなポジが残せなかった記録的大敗ツアーだったが、その中で現在まで手元に残っているのがこのカット。DD51+12系・14系15形とい う夢のような編成の客車「だいせん」。日中の撮影とは反対に、バルブは雨に濡れている夜が美しい。人気もまばらなホームに、DDのエ ンジンと客車の発電機の音だけが鳴り響いていた。



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