Memorial GALLERY


 2008.05.30

1999.05.30 安和−土佐新荘 MamiyaM645 1000S SEKOR 70oF2.8 RVP(+1)

近年めっきり数を減らしてしまった客車ジョイトレ。改造車両とはいえ、国鉄の残り香漂うJR初期に落成しただけあってデザイン的にも 秀逸な車両が多く、全国津々浦々の撮影地において多種多様なカマとのコラボで我々の目を楽しませてくれた。そんなジョイトレ群の中で、 四国で孤軍奮闘していたのが“アイランドエクスプレス”である。テラスの付いた両端展望と専用機まで揃えたライトブルー&白の爽やか な塗装は、恵まれたロケーションと相まって独特の魅力を放っていた。

99年5月、そんな“アイランド”に別れのときがやって来た。最後の旅はJRの計らいによる専用機牽引の四国一周ツアー。これまで撮りた いと思いつつも橋を渡る踏ん切りがつかないでいたが、ラストとあらば行くしかない!行き掛けの駄賃に智頭急で「いなば」を押さえ、電 &キハ乗り継ぎで高知を目指した。

駅前で適当に素マルヨし、翌朝は名所安和−土佐新荘のアーチ橋へ。定番立ち位置からだと後追いになってしまうため対岸のみかん山に 分け入って木々の切れ間を探す。仲間数人と藪の中の踏み跡を辿って行くと、間もなく視界が開けた。よっしゃ、Xアングル到達!しかし、 落ち着いてよく見ると、既に周囲は達人諸氏のハスキーに包囲されていた。隙間を縫うように脚を立てさせてもらい列車を待つ。入梅前の 五月晴れで天気は上々。やがてホイッスルが短く鳴ると、潮騒響く初夏の海辺に本日の主役が颯爽と現れた。



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