Memorial GALLERY


     2008.04.29

2007.04.29 美作加茂−三浦
 NikonF5 AFNikkor20-35oF2.8 RVP100

GWの幕開けを飾る緑の日(現昭和の日)は、晴れの特異日なのか、毎年晴天に恵まれる。10年前は新緑の餘部で「出雲3号」を撮った。9 年前は谷汲線、8年前は泊−松崎で「出雲」、7年前は583の「リバイバルはつかり」、6年前は…。パッと思い起こすだけでも春の一大激 Xデーであることがわかる。昨年は、旧車AZ−ワゴンのゴン太くんで遠路はるばる因美線の「みまさかスローライフ号」に乗り込んだ。

こどもの日が近いこともあり、美作の里ではあちこちで鯉幟がたなびいていた。何とかこれを列車と絡めたい。だが、大きな鯉が群れで泳 いでいるところほど民家が密集し、きれいに構図がまとまらない。前日からのロケハンの結果、美作加茂近くの農家の庭先の1本がしっく りくることがわかった。家の人に許可を取って三脚を据えさせてもらう。背後の高圧鉄塔を竿で隠して広角20ミリで見上げ。バックは五月 晴れの青い空。あとは列車通過時の鯉のご機嫌で全てが決まる…。

踏切が鳴ると同時に、先ほどまで元気だった鯉がヘタれてきた。その姿は鯉どころかまるでシシャモ(汗)。おいおいガンバレ、ガンバレ! 思わず心の中でヘタレ親子に声援を送る。すると列車がファインダーに入ると同時に一陣の神風!フワリと尻尾を持ち上げた3匹の大鯉は、 木製の竿をきしませながら、切り位置寸前で見事に大空に舞い上がったのだった。



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