Memorial GALLERY


 2008.03.28

2001.03.28 東戸塚−保土ヶ谷 MamiyaM645SUPER SEKOR80oF1.9N RVP(+1)

「3月末に御召が走るらしい。区間は東京−北鎌倉…」。ネタはいつも唐突にやってくる。2月の試運転はバイトやら就活準備やらで出撃 を断念したが、本番だけは!と気合を入れて18きっぷ&「ながら」で上京した。走行区間からしてXな撮影地があるかは微妙。敢えて候補 を挙げるなら新子安の駅先端、北鎌倉の駅付近といったところだろうが、モノがモノだけに警備員に排除されるリスクがないとはいえない。 結局我々の仲間内は、通称権太坂と呼ばれる東戸塚−保土ヶ谷間、横浜・横須賀道とのクロス付近でやんごとなき列車を迎えることにした。

期待に反して予報は雨。普段は天気が悪いと銀箱の蓋すら開けない私だが、さすがに御召では行かざるを得ない。傘を片手に家を出て、前 夜は数名で東戸塚のファミレスで前夜祭と洒落込んだ。夜明けと共にタクシー分乗で現地へ。幸い雨は止んでおり、何とか写真だけは撮れ そうであった。景色はずいぶんゴチャゴチャしているが、せめて列車の周りだけはスッキリ抜こうとアングル調整。付近は次第に鉄集団が 終結して異様な雰囲気になってきた。9時を過ぎると、予報を覆すように雲が割れ青空が覗き始めた。これは行けるか?いや、行ける!! 皆 の期待が高まる中、いよいよ本命“ロイヤル・トレイン”が颯爽と登場。ロクイチ+1号の正調編成は、奇跡の逆転晴れの下、我々の脳裏に その美しさを刻み込んで静かに走り去って行った。

1年後、まさか自分が横浜市民となり、この界隈で働くことになるとは夢にも思っていなかった。毎週金曜、戸塚の会議の後に電車でここ を通る度、ロクイチ御召のことをふと思い出す日々がしばらく続くことになったのだった。



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