Memorial GALLERY


 2008.03.19

1998.03.19 品川駅 OLYMPUS OM-1 ZUIKO50oF1.4 RDU(+1)

昨日は勤務先某社の木更津校舎で打ち上げがあった。受験を終えて解放感に浸る生徒たちを見ていると、ちょうど10年前、自分の大学進学 直前の春を思い出す。京都への移住が決まり、引越し手続などを全て済ませてから、18きっぷ片手に大垣救済臨に乗り込んだ。行き先は明 確には決めていなかったが、紀勢の貨物と小野田支線のクモハ42、それに終焉迫る美祢線の石灰輸送あたりをターゲットにしていた。

当時の“大垣夜行”は、定期スジは「ムーンライトながら」に昇格したものの、多客期の9375Mは昔ながらの姿そのままに田町の167系と神 領の165系という湘南色急行形コンビが交互に運用に就いていた。この日は田町の167系。編成の大垣方はライトを改造した角目編成、品川 方はクハが1両だけ165系になった以外はオールトップナンバーの編成であった。品川方4両は全検出たてなのか、屋根の上から台車周りま でツヤツヤピカピカ。人生のちょっとした節目の旅立ちを記念し、発車前にバルブ撮影をした。

18きっぷシーズンには当たり前だったこの光景も見られなくなって久しい。「ながら」も救済臨も全車指定になり、風物詩だった品川臨時 ホームの長蛇の列ももう過去の話。旅が快適になっていく一方で、ありふれた言い方ながら旅情が希薄になった気がする。しかし、春が旅 立ちの季節であることには変わりない。今年は私にとっても大きく環境の変わる1年になりそうだ。さぁ、新たな一歩を踏み出そう!



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