Memorial GALLERY


   2008.02.04

2006.02.04 倉賀野−新町
 NikonF4s AFNikkor80-200oF2.8 RVP100

この日は上野−高崎間でロクイチ牽引の“ゆとり”が走るというので、久しぶりに高崎線に出撃した。行きは定番中の定番オカポンに行く も妙に人が少ない。何かオカシイと思って周囲に尋ねると、今日はP.P.でロクイチは上野方。高崎方はただの青いPFなのだとか。なーん だ、やる気起きねぇ…。せっかく来たのに、適当にシャッターだけ切って見送った。

日中は暇潰しに津久田の鉄橋俯瞰で183系のスキー臨を撮影。だが、雪雲にやられて撃沈。帰り道、心にモヤモヤを抱えたまま国道17号の神 流川の橋を渡っていると、眩いばかりの真っ赤な夕日が目に入った。時計を見ると16時半。まだ“ゆとり”の返しは高崎を出ていないはず だ。もしかしたら日没寸前ギリギリ光線でロクイチが撮れるかも知れない!急遽帰宅予定を変更して、鉄橋を渡った先の築堤にゲバを立て た。本当は300oで切り取りたかったが、当時は開放F4のレンズしか持っておらず、露出の関係で200o勝負。周囲の鉄ちゃんと立ち位置 を調整しつつ、列車を待った。

急速に弱ってくる光線と伸びていく影に戦々恐々としながら早く来いと祈る。17時少し前、ついに鉄橋の向こうに1灯ライトが光った。ピ カピカぶどう色のロクイチが、茜雲を背景に全身をオレンジの光線に輝かせながらファインダーに躍り出る。先頭が僅かに首を振り始める タイミングでモードラを回した。先行きに暗雲立ち込めるロクイチと、3月限りでの引退が発表された“ゆとり”。願わくば、このゴール デン・コンビをもう一度拝みたいものである。



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