Memorial GALLERY
2008.01.10
2006.01.10 手ノ子−羽前沼沢 NikonF4s AFNikkor80-200oF2.8 RVP100
2005〜06シーズンは、近年稀に見る豪雪の冬だった。センター試験の休みで遠征した宗谷ラッセルツアーでは、毎日猛烈なブリザードで音 威子府のバルブ以外戦果を得られず敗退。我が主戦場大糸線は1月下旬から約1ヶ月に渡って雪崩を警戒して運休となり、日中堂々ラッセ ルが走った。行きつけの小湊鉄道では大変貴重な雪景色を拝むことができた。当然こんな年は特雪の始動も早い。1月10日には米坂線で1 発目のスジが立ち、★氏からお誘いが掛かった。
雪の多さを反映して、普段は掻かずに来る越後金丸以西から作業が始まった。国道のオーバークロスで構えてビックリ。線路は、道床どこ ろかレールがどこにあるのかすらわからない氷河状態。特雪が出るわけだ。やがてバリバリバリ…と独特のサウンドを響かせてDD14が登 場、全てを多い尽くした分厚いベールを力強く剥ぎ取って行った。ここから過激な (暴走はしませんので念のため) 特雪チェイスが幕を開 ける。天候がよくないため俯瞰は捨てて接近戦に徹し、撮っては走り追いついては撮り…で我々もDD14同様雪まみれになった。
しかし、この日の積雪量はやはり半端ではなかったようだ。宇津峠の手前から作業時間がオーバーし、サミットを越える頃には冬の早い夕 闇が既に辺りを覆っていた。それでも我々雪中撮影隊は追跡を諦めない。峠の先まで朱いザリガニを追っ掛け回し、手ノ子の近くまでやっ てきた。露出はもう限界。雪の反射を拾って1/125sec f 3.5。青く染まった世界に現れた守護神に、今日最後のシャッターを切った。
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