Memorial GALLERY


 2007.07.25

1998.07.25 塩沢−六日町 OLYMPUS OM−1 ZUIKO100oF2.8 RVP(+1)

大学に入って最初の夏、7月末に試験が終わり、久し振りに千葉の実家に帰った。といっても帰省という名目での鉄活動である。この年は、 7月25・26日の週末に長岡−水上間でロクイチ+雑客の「レトロトレイン越路号」、26・27日に上野−水上で169系の急行「ゆけむり」、さら に27日にはこれまた水上往復で引退間近の165系お座敷電車“なのはな”の運転があり、上越線はまさに暑気払いのネタ祭り状態になってい たのである。

京都から一路18きっぷオール鈍行で上京し、実家でメシとフロだけ済ませてその夜の快速「尾瀬ハイク号」の客になる。今となっては懐か しき新前橋のモントレー色165系の6連。鉄仲間数人と談笑するうちに夜は更け、いつしか列車は国境の長いトンネルを抜けた。だが、早朝 から乗り込んではみたものの「レトロ越路号」は撮影場所に困った。何せ初の上越線出撃、しかも真夏のトップライト時間帯にロクイチ& 雑客である。行きは石打−越後湯沢で構えてみたが、結局列車黒潰れのドアンダー写真になってしまった。返しこそはと気合を入れ、塩沢 −六日町の田園地帯で帰路のロクイチを待ち受ける。真上から照り付けていた日差しも15時近くなるとさすがに傾き始めた。やがて斜め後 からの鋭い光線を浴びて、ぶどう色一色のシブい編成が田んぼの中を走り抜けて行った。

最近、ロクイチに関して明るい話題を聞かなくなった。我らがヒーローの去就や如何に…!? 伝説と化すにはまだ早過ぎる。これからも、少 しでも長くロイヤルエンジンの輝きが見られることを祈りたい。



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