Memorial GALLERY
2007.05.26
2002.05.26 蒲須坂−氏家 OLYMPUS OM-1 ZUIKO100oF2.8 RVP(+1)
5月26日は不肖わたくしの誕生日。1年で最も日が長くかつ気候も安定している、いわゆる「朝練」シーズン真っ只中にこの世に生まれ出た わけである。しかしこの歳になると特に祝ってくれる人もいない。そう、毎年欠かさず我がバースデーを祝福してくれるのは、5時前から 大地を照らし18時過ぎまで西の空を茜に染める真っ赤な太陽と、エロエロ光線に輝く鉄道シーンだけなのさ!! もっとも、それを常にモノに できているかどうかは別問題だが…(汗)。新卒1年目だった2002年は、そんなステキなプレゼントをバッチリ頂戴することができた。
深夜に実家を出てオール下道で4時間弱、新緑の只見線を目指したものの、途中で力尽きて蒲須坂のオーバークロスで仮眠。東の稜線から 印象派絵画のような見事な太陽が顔を出したのを見て、4時半過ぎに定番撮影地に立った。モノトーンの風景が急速に光を放ち始める。 「とりあえず何か撮るか」とカメラをセットしていると、はるか向こうに2灯のヘッドライトが見えた。貨物か?いや、違う!あれは… 「はくつる」!! 1/500sec f2.8という限界露出の中、真紅のEF81がギラギラと金色に染まりながらファインダーを駆け抜けた。
翌年の改正で新幹線の八戸延長が実現し、東北本線は分断、みちのくの名門特急「はくつる」はその使命を終えた。また上りブルトレの名 所蒲須坂も、あれから線路脇にフェンスができて撮影が困難になった。そして私は間もなく20代最後の1年に突入する。鉄ちゃん世界の無 常を感じる今日この頃である。
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